アダルトチルドレンとは
子供の時期に発達するはずだった気持ちを成長できなかったり、歪んだ考えのまま成長していったことを意味します。
アダルトチルドレンと言われる状態としては、
・完璧主義で何でも善悪で決めつけてしまう
・気持ちを抑え込みすぎて、本音を伝えられない
・親以上の責任感を押し付けられて、自分よりも他人を優先してしまう
・親の育て方が過干渉過ぎて自分で考えられない
・虐待を受けて警戒心を強くしてしまい、すぐに脅えてしまう
・ちょっとしたことでビクついて、人の感情に過敏になる
・達成感を奪われて、途中で諦める癖がある
など、子供の時代に習得するはずの成長する楽しみや社会適応力を培っておりません。
社会に出た後は、教わったことは「出来て当たり前」の風潮で生活を余儀なくされるため、
失敗の連続・突然の癇癪・キレる・急に辞める・鬱・ひきこもる・社交性の無さ・必要以上の確認・学習能力の低さなどで
現場で問題視されます。
ご理解いただける環境であれば良いのですが、時間に追われていたり、昔ながらの見て覚えるやり方だったり、ハングリー精神からのし上がる教え方をされているところは、馴染むまで時間を要します。
アダルトチルドレンの場合、褒められる経験をあまり受けていないので、怒られれば怒られるほど、自分を責め、吐き出せないストレスを外か内側に出します。
外に出すときは、暴力・キレる・物に当たる・癇癪・家出などの非行行動を取ります。
内側に出すときは、引きこもり・社交性の拒絶・自殺企図・自殺未遂・薬などの大量服用・暴飲暴食・自傷行為など体を傷つけたり、命を奪う行動に走ります。
また、会社によっては、人と比較して、鞭を与えますが、逆効果です。
アダルトチルドレンの環境は、親に比較され、自分のこころは常に罪悪人です。
小さい頃から褒められていないので、自分を責め、例え教えられたことがあっても、怒られたことをずっと、ひどいときはトラウマになるほど引きずっています。
人によっては一年たっても、入社3か月しない人よりも覚えが悪いこともあります。
多くは仕事の人間関係で悩み事を抱えているからです。
ちょっとした一部の仕事の内容で、「怒られるかもしれない」から話しかけられず、現状維持を行っています。
怒ってはいけません。
ゆっくり安心感を与える接し方で対応してください。
アダルトチルドレンの引き起こす行動問題
・ひきこもり
・暴力
・破壊行為
・突然キレる
・恋愛・薬物・ゲーム・アルコール(飲酒)・買い物・人物などへの依存行為
・途中放棄
・約束を平気で破る
・虐待の連鎖
などをあげられます。
悪気はありません。自己防衛反応です。
素直に自分の話をできる人を見つけられれば、抱え込んだストレスは発散されます。
しかし、子供時代からの歪んだ、もしくは非適応的な思考は、発散方法のみを求めてしまいがちです。
従来のようにお酒で気持ちを発散させようにも、お酒が無ければストレスを発散できず、
仕事場では気持ちの通った会話はなかなかできません。
オンラインゲームやSNSでは、相手と比較してストレスをため込み、
誰かを攻撃対象にしたくなっていきます。
そして、宗教的に誰かにどっぷりハマ、
見限られたときに、自分を卑下して、不幸な行動へ走ります。
会話のむずかしさ
人とのコミュニケーション能力が少ないので、堅苦しい言い回しで考えながら話す人もいます。
職場の対応は、「難しい話の人」「話ずらい人」という扱いでイジメや仲間外れの原因になりがちです。
難しい喋り方は、「怒られること」を想定して話しているからです。
小さいときから怒鳴られたり、完璧主義を押し付けられたり、
子供らしい生き方をほとんど経験していない辛い思いをしています。
人が嫌い、苦手ではなく、自分を認めてもらえる育ち方をしていなかっただけです。
アダルトチルドレンは、「言って聞かせて覚えさせる」「自覚させる」「気合いで乗り切れ」は通用しません。
安心感のある環境でこころを育むことから新しい道は開けてきます。
アダルトチルドレンは、特別な存在ではありません。
地獄のような環境を生存してきた立派なサバイバーです。